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日本国民の死因の第1位は悪性新生物(がん)であり、中でも肺がん死亡率が最多で、現在も増加傾向です。肺がん罹患率は50歳以上で急激に増加し、年齢別死亡数で最も多いのは70歳代です。日本人が生涯のうちに肺がんになる確率は男性で7.4%、女性で3.1%と報告されています。自分は肺がんとは全く無関係とはいってられないですね。皆さんの周りにも肺がんと診断され治療中の方はいませんか?
肺がんは、進行すると、血液やリンパ液の流れに乗って全身に転移していきます。転移しやすい場所は、リンパ節、肺、脳、肝臓、副腎、骨で他のがんに比べ転移しやすく予後が悪いですから、要注意!
肺がんと喫煙との関連は非常に大きく、研究によると、たばこを吸わない人に比べて、吸う人が肺がんになるリスクは男性で4.4倍、女性で2.8倍と高くなります。また、たばこを吸わない人でも、周囲に流れるたばこの煙を吸うこと(受動喫煙)により発症する危険性が高まることもわかっており、タバコを吸わない女性の肺がん(肺腺癌)が増加しています。
最近、電子たばこや加熱式たばこなど新型たばこが注目され、紙巻たばこから新型たばこに変えたという人も多いですが、果たして肺がん発症のリスクは減少するのでしょうか?
残念ながらまだ、新型たばこの方が肺がん発症のリスクが低いという科学的根拠はないんです。発がん性物質が少ない=発がんリスクが少ないではありません。新型たばこから出る有害物質の量は、紙巻たばこに比べ少ない物質とそうでない物質があり今後長期間の観察により肺がん発症リスクが少ないか否か結果が判明するでしょう。言葉は悪いですが、新型たばこを吸う人を調査対象にして現在調査中といったところですね。
肺がんは早期ではほぼ無症状ですが、症状の進行とともに、咳、痰、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状が現れます。残念ながら症状を伴う肺がんはほとんどが進行がんであり、治すことが難しいことがほとんどです。肺がん検診の目的は、無症状の肺がんを早期に発見し、適切な治療を行なうことで、がんによる死亡を減少させることです。肺がんの一般的な検診方法として胸部レントゲンがあります。最近、海外からの報告ですが、55歳以上75歳未満のヘビースモーカーでは胸部レントゲンよりも胸部CTによる検診の方が肺がんによる死亡を減少させることが報告され、55歳以上75歳未満のヘビースモーカーでは胸部CT検診が推奨されます。胸部CTの方が胸部レントゲンよりも肺がんを見つける能力はかなり高いですが、放射線の被ばく量、費用(保険適応なく自費)などデメリットもあります。
「毎年、肺がん検診を受けていたが去年は忘れていた。今年肺がん検診を受けたら進行肺がんが見つかった。」と言われる症例をしばしば経験します。たばこを吸う方、吸わない方いずれも、肺がんの早期発見のために、胸部レントゲン、あるいは胸部CTによる肺がん検診を毎年受けるようにしましょう。
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