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音は外耳→中耳→内耳・聴神経と伝わります。
この経路のどこかで障害があれば難聴が出現します。
難聴は伝音性難聴と感音性難聴に分類されます。外耳や中耳の問題で生じる難聴が伝音性難聴で耳垢、鼓膜穿孔、中耳炎などが代表例です。内耳・聴神経の問題で生じる難聴が感音性難聴で突発性難聴、メニエール病、加齢に伴う難聴などが代表例です。
急に生じた感音性難聴のうち、原因がはっきりとわからない病気を突発性難聴といいます。つまり、突発性難聴は原因不明の難聴(血流障害やウィルス感染などが考えられています)です。
ストレスや過労、睡眠不足が誘因になりやすいと言われています。2001年の調査では、年間患者数35000人(人口100万人に対して275.0人)で男女差はありません。一般的には30-50歳に多いとされていますが小児で発症することもあります。
症後した難聴症状は、完治する患者さんが約1/3、ある程度回復する患者さんが約1/3、回復しない患者さんが約1/3と言われています。治療で難聴が改善しても、耳鳴りなどの後遺症が残ることもあります。
症状の特徴としては左右どちらか(ごくまれに両耳)の聴力が突然低下します。耳鳴りも同時に生じることが多く、3-4割の方はめまい症状も伴います。聴力がどの程度低下するかは個人差があり、全く聞こえなくなる方もいれば耳が少しふさがった程度の症状しかでない方もいます。そのため耳鼻咽喉科での検査(聴力検査など)が必要です。
主な治療は薬物療法です。循環改善薬(血の巡りを良くする薬)、ビタミン剤や代謝賦活薬(耳の細胞を元気にする薬)、ステロイド(炎症を取り除く薬)などを組み合わせて治療します。難聴が高度な方やめまい症状が強い方は入院が必要になることもあります。
薬物用法と併用することで治療効果があがる可能性のある治療法として高圧酸素療法と星状神経節ブロックがあります。高圧酸素療法は高い気圧環境の中で高濃度の酸素を吸入することで呼吸の10-20倍の酸素を体内に取り込む治療です。星状神経節ブロックは頚部にある交感神経節に局所麻酔薬を注射することで血流を改善する治療です。注射に抵抗のある方はレーザーで侵襲なく行うこともできます。それぞれ出来る施設が限られているのと、どの治療を選択するかは個人によって違いますので主治医とよく相談しましょう。
治療開始が遅れると聴力が改善しにくくなります。耳がふさがった程度の症状では、すぐ受診せずに様子をみてしまい、治療開始が遅くなってしまうケースも多々あります。症状が出現したら速やかに(症状出現から数日以内が望ましい)近くの耳鼻咽喉科を受診してください。
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