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甲状腺は、いわゆる「のどぼとけ(甲状軟骨)」のすぐ下にあり、気管を取り囲むように位置しています(図1)。重さ10〜20g程度の小さな臓器です。羽を広げたチョウのような形で、右葉(うよう)および左葉(さよう)、中央の峡部(きょうぶ)からなります。 甲状腺は、甲状腺ホルモンをつくり、蓄え、分泌しています。甲状腺ホルモンは、基礎代謝の亢進(こうしん)、脳や骨の成長、脂質や糖の代謝を促します。このほかに、血液中のカルシウム濃度の調節に関わるカルシトニンというホルモンも分泌しています。甲状腺ホルモンが増えすぎると心拍数と血圧の上昇、不整脈、過剰な発汗、神経質や不安、睡眠障害、意図しない体重減少などの症状が、減りすぎると寒がり、便秘、体重増加、むくみ、関節痛、物忘れがひどいなどの症状がでます。
甲状腺の腫れ方には、甲状腺全体がはれる「びまん性甲状腺腫(図2)」と、甲状腺が部分的にしこりのようにはれる「結節性甲状腺腫(図3)」があります。20〜50歳代の女性に多く、自覚症状がないことも多いです。
びまん性甲状腺腫は甲状腺機能異常(甲状腺ホルモンが増えすぎたり減りすぎたりする状態)を伴うことが多く、甲状腺が全体的に腫れていても手術になることは稀です。代表的な疾患はバセドウ病や橋本病です。内服薬で治療することが多いため、内分泌内科が専門になります。
結節性甲状腺腫はいわゆる甲状腺腫瘍で甲状腺機能異常を伴うことはまれです。良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されますが、90%以上が良性です。良性腫瘍は腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)、甲状腺嚢胞(こうじょうせんのうほう)などに分類され、様子を見るか手術になります。悪性腫瘍は乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、低分化がん、髄様(ずいよう)がん、未分化がん、悪性リンパ腫などに分類されますが悪性腫瘍の90%以上が乳頭がんです。悪性腫瘍は手術で制御できることが多いですが、放射線治療や化学療法を組み合わせて治療することもあります。そのため外科や頭頸部外科が専門になります。
診断は採血、頸部エコー、細胞診(エコーを見ながら針を刺して腫瘍の種類を判定する検査です)、CTなどを組み合わせて行います。手術をしなければ診断が確定しない場合や、手術後に診断が変わる(手術後に悪性だと判明する)こともあります。甲状腺の病気はどこを受診したら良いか分かりにくいと思いますが、先ずは頸部エコーに対応しているクリニックもしくは病院を受診しましょう。
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