いびき、眠りが浅い、日中の眠気、起床時の頭痛などはありませんか?


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2019/08/09

睡眠時無呼吸症候群かもしれません

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。日本人の4-6%はSASと言われており、50代の男性に多いとされていますが若い女性にも少なくありません。

なぜ起こるのか

SASは睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなることで起こります。首まわりの脂肪の沈着が多いと上気道は狭くなりやすく、肥満はSASと深く関係しています。扁桃肥大、舌が大きいことや、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。あごの後退や、あごが小さいこともSASの原因となり、肥満でなくてもSASになります。生活習慣も関連しており、特に寝る前にお酒を飲む方はSASになりやすい傾向があります。

自覚症状ですが、【寝ている時】はいびき、呼吸が止まる、夜間の頻尿など、【起床時】は頭痛、口の乾き、熟眠感がないなど、【日中】は強い眠気、倦怠感、集中力が続かないなどです。SASの症状は自分で気づかないことも多く、SASとは関係なく医療機関を受診した際に見つかることも少なくありません。

SASが疑われる場合

問診や診察でSASが疑われる場合は、アプノモニター(自宅でできる携帯型装置による簡易検査です)や睡眠ポリグラフ検査(精密検査のため医療機関に入院して行います)にて睡眠中の呼吸状態の評価を行います。1時間あたりの無呼吸(10秒以上呼吸が止まった状態)と低呼吸(呼吸による換気が10秒以上50%以下に低下した状態)を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上、または一晩に30回以上ある場合はSASと診断します。その重症度はAHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。

SASの治療について

アプノモニターでAHIが40以上、睡眠ポリグラフ検査でAHIが20以上のSASに対しては経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous posi-tive airway pressure:CPAP)が標準的治療とされています。SASでは高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなり、特に、AHI30以上の重症例では心血管系疾患発症の危険性が約5倍にもなるからです。CPAP治療にて、健常人と同等まで死亡率を低下させることが明らかになっています。CPAPはマスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなっている気道を広げる治療法です。

CPAP以外の治療としては生活習慣の改善(減量、禁煙、寝る前のお酒を控えるなど)、手術(鼻閉改善手術、アデノイド切除術、口蓋扁桃摘出術など)、マウスピース(歯に装着するタイプと舌に装着するタイプ)などがあります。マウスピースはamazonなどでも購入出来ますが、歯に装着するタイプのマウスピース(スリープスプリント)は歯科での作成をお薦めします。歯科でスリープスプリントを作成する際はSASと診断された医療機関からの紹介状が必要になります。

最後に

睡眠時無呼吸症候群は推定患者数が300万人以上と言われていますが、実際に治療されている方はごく一部です。睡眠時無呼吸症候群が心配な方は、少なくともアプノモニター検査に対応できる医療機関を受診しましょう。

 コラムニスト紹介

うした耳鼻咽喉科クリニック 院長  片桐 佳明 


地域の皆様に信頼していただけるクリニックを目指し平成30年10月に開院しました。
当院では患者さんの苦痛・不安をよく聞いて、病状や治療方法を丁寧に説明し、治療を進めていくことを大切にしています。
また、必要であれば近隣もしくはご希望の総合病院などにご紹介させていただきます。
めまい、いびき、睡眠時無呼吸、耳、鼻、のどに関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

【経歴・資格・所属学会】
※経歴
平成18年3月
東京医科大学医学部医学科卒業
平成18年4月
県立広島病院
平成25年7月
広島大学医学部附属病院
平成27年6月
JA尾道総合病院
平成30年4月
堀病院
平成30年10月
うした耳鼻咽喉科クリニック開院

※資格
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会 専門医
身体障害者福祉法指定医師
日本めまい平衡医学会 めまい相談医

※所属学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本めまい平衡医学会

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