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急性うっ滞性乳腺炎 | 症状から調べる | ファミリードクター

急性うっ滞性乳腺炎

乳汁が乳腺や乳管の中に溜まったり詰まったりすることで炎症が起きた状態のことを、うっ滞性乳腺炎と言います。
乳腺とは、乳房の中にある乳汁を分泌するための器官で、授乳が必要な時期になるとホルモン(プロラクチン、オキシトシン)の作用で乳汁を分泌します。
乳腺炎が発症した際に適切な処置をしない場合には、悪化して「化膿性乳腺炎」を発症する可能性があります。

急性うっ滞性乳腺炎の原因

乳汁が乳腺や乳管に溜まったり詰まったりすることが原因です。特に分娩後1週間以内が発症しやすい時期です。
乳汁が乳腺や乳管に溜まってしまうのは、乳児が必要とする以上の乳汁が分泌されることや、乳汁の分泌が適量であったとしても乳児の哺乳力が弱く哺乳量が少ないことが原因です。
初産婦の場合、十分に乳管が開いていないため乳汁の放出が上手くできず、乳汁が溜まってしまいます。また、授乳中は乳房のサイズも大きく変わるため、サイズの合わない小さな下着や窮屈な服で胸が締め付けられることで乳管が塞がれ、うっ滞が起こる可能性もあります。
乳汁は栄養素が豊富に含まれており、乳管を通じて体の外に繋がっているため細菌感染が起き易くなります。このような感染を生じた状態を『急性化膿性乳腺炎』と言います。

急性うっ滞性乳腺炎の症状

乳房全体、あるいは一部が腫れて赤みを帯び、乳房皮膚の静脈が拡張して青黒く見え、触ると強い痛みや熱感がみられます。
乳管内の乳汁が詰まり痛みを伴う硬いしこりができることもあります。
通常であれば透明色や乳白色の乳汁ですが、うっ滞性乳腺炎になると淡黄色になることがあり、乳頭からは乳汁が漏出します。
また、「急性化膿性乳腺炎」になると、38度以上の発熱、発熱に伴う寒気や頭痛、関節痛、悪寒等の症状が現れることがあります。

急性うっ滞性乳腺炎の予防と治療

急性うっ滞性乳腺炎の予防

急性うっ滞性乳腺炎は、乳汁が乳管等の中に溜まってしまうことで起きます。助産師や産科医師と相談をして、乳汁が少ない場合、マッサージにより乳汁を排出しやすい状態にしましょう。乳児の乳汁吸飲を促すことや、搾乳機で乳汁排出をすることも予防となります。
急性化膿性乳腺炎にならないように、乳頭や乳輪を含め乳房を清潔に保ちましょう。

急性うっ滞性乳腺炎の治療

乳汁のうっ滞を解消させるために搾乳するのと同時に、授乳により乳児に母乳をしっかり飲んでもらいます。
搾乳の一般的な方法は、乳児への積極的な授乳や搾乳機の使用ですが、詰まってしまった乳汁を搾乳するには母乳マッサージも有効です。
乳児の授乳が十分でない場合や搾乳などを行っても、乳汁のうっ滞が解消されず、炎症の強い状態が継続する際には、乳汁分泌を止める薬物治療を行うこともあります。

炎症に対して乳房を冷やす冷罨法や、痛みに対する消炎鎮痛剤による薬物療法を行う場合もあります。
急性化膿性乳腺炎がある場合には、抗生剤治療をおこなうこともあります。
尚、この時に処方される消炎鎮痛剤や抗生剤は授乳中でも使用できる安全なものです。
急性化膿性乳腺炎が悪化し膿が貯まった場合、切開して膿を排出することもあります。

この記事の監修

ますもと乳腺クリニック 院長舛本 法生

皆様、はじめまして。ますもと乳腺クリニックの院長「舛本法生(ますもとのりお)」です。

私は乳腺専門医として手術や薬物治療などの専門治療を行う基幹病院で診療してきました。2011年からは広島大学病院で乳腺診療に携わらせて頂きました。多くの患者さんの精密検査や治療に携わる中で、乳房に不安のある方が気軽に相談し、しっかりとした精密検査のできる場所を提供できればと考えるようになりました。

乳がんを患う日本人女性は年々増加しており、女性のがんの中で最も多くなっています。今や、9人に1人の女性が乳がんになる時代です。一方で早期に発見すれば治る可能性が高いがんでもあります。当クリニックでは、心配をお持ちの方に気軽に受診頂き、早期発見・早期治療につながるお手伝いをしたいと考えています。「なんだか調子がおかしい」「気になる症状がある」など、不安を感じた時に気軽に受診頂ければと思います。

手術など専門的な治療の必要な患者さんは、できるだけ早く基幹病院にご紹介し、最善の治療を受けて頂ければと思います。また手術などの治療が一段落ついた方が、継続的な検査と治療を提供できる、そしていつでも相談できる乳腺のかかりつけ医になりたいとも考えております。

患者さんのご要望やご意見をお聞きし、常に乳腺疾患の最新の知見を患者さんに提供できる乳腺クリニックを目指しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

【経歴・資格・所属学会】

【経歴】
平成10年 藤田医科大学医学部 卒業
     広島大学第2外科 入局
平成11年 JR広島病院 外科研修医
平成13年 中国労災病院 外科医師
平成14年 県立広島病院 外科医師
平成15年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程創生医科学 入学
平成17年 井野口病院 外科医師
平成19年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程創生医科学 医学博士
平成20年 広島大学病院 腫瘍外科・乳腺外科 医員
平成21年 亀田総合病院 乳腺科 医員
平成22年 亀田総合病院 乳腺科 医長
平成23年 広島大学病院 腫瘍外科・乳腺外科 助教
平成29年 広島大学病院 腫瘍外科・乳腺外科 診療講師

【資格】
広島大学大学院医学博士
日本乳癌学会認定 専門医
日本乳癌学会認定 指導医
日本乳癌学会評議員
日本外科学会認定 外科専門医
日本外科学会認定 指導医
日本乳腺甲状腺超音波医学会 評議員
日本乳がん検診精度管理中央機構認定 検診マンモグラフィ読影医師
日本乳がん検診精度管理中央機構認定 乳がん検診超音波検査実施・判定医

【所属学会】
日本乳癌学会
日本外科学会
日本乳腺甲状腺超音波医学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

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