乳がんは身体の表面に近いところに発生するため、セルフチェック(自己検診)を続けることで、ふだんとは違う乳房の変化に気づき、自分で発見できる可能性が高いがんです。乳がんの60%以上はセルフチェックによって発見されていますので、月に1回、下記の手順でセルフチェックを行う習慣を身につけましょう。
セルフチェックは、閉経前の方は乳房がやわらかくなる月経終了後1週間~10日の間に、閉経後の方は日にちを決めて、毎月1回行うようにしましょう。
乳がんは、乳房のどこにでも発生する可能性があります。
全体をチェックすることが大切です。
特に左右の乳房ともに「外側の上部」に発生しやすいので、より注意して調べましょう。
※チェックの結果、問題や異常がなくても、気になることがあれば専門の医療機関(乳腺外科、乳腺科、乳腺内分泌外科などの表示のある病院やクリニック)を受診してください。
お風呂で、手にボディーソープをつけて滑りやすくしておくと、皮膚の凹凸がよりわかりやすいのでオススメです。
少しでも乳房の変化や違和感に気づいたら、すぐに専門の医療機関(乳腺外科、乳腺科、乳腺内分泌外科などの表示のある病院やクリニック)を受診しましょう。
広島生まれ、広島育ちで、広島カープが大好きです。現在は呉医療センター・中国がんセンターで乳腺外科として勤務し、患者さんお一人お一人に合わせた最善の治療を提供できるよう、日々努めています。一方で大学院にて乳がんの腫瘍免疫に関わる研究を行っています。乳がんの性質や薬物療法の治療効果と、乳がん組織の腫瘍免疫環境との関係を明らかにして、新しい乳がん治療戦略に貢献できればと思います。
「ひろしまピンクリボンプロジェクト」では、乳がん患者さんとその家族が気軽に立ち寄っておしゃべりや情報交換ができ、乳がんについての勉強をする『まちなかリボンサロン』、年に1回、最新の乳がん治療について勉強する『ひろしま乳がんアカデミア』、乳がん専門の女性医師による性教育の一環として正しい知識を伝える『乳がんを知る講座』、広島カープ球団とコラボした『カープピンクリボングッズ』など、乳がんと診断された方、治療中の方の支援や生活の質の向上とともに、乳がん早期発見につながる啓蒙活動に力を入れています。どんな時も、患者さんが住み慣れた地域で健康でいきいきと幸せに生活するためのお手伝いができればという気持ちを大切にしています。