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自宅でできる乳がん検査キット「スキャンテスト乳がん」をやってみました!

自宅でできる乳がん検査キット
「スキャンテスト乳がん」をやってみました!

最近では、手軽に行えるがん検査キットも色々な種類が出ているようで、SNSなどでも広告を見かけることがあります。その中でも、今回は女性特有のがんである「乳がん」の検査キットを体験してみました。
筆者自身、乳がんを気にしたことは無かったのですが、会社から「この検査受けて体験レポート作って」と言われたので、頑張って書いてみます!笑

自宅でできる乳がん検査とは?

今回体験したのは、株式会社ミルテルが提供する検査「スキャンテスト乳がん」という検査キットです。唾液を使用して行われる検査で、「現在乳がんにかかっているリスク」を調べることができます。

がん患者の唾液では「ポリアミン」という細胞の老化に関係する物質が多くなります。ポリアミンの量を解析することで、現在のがん罹患リスクを調べることができます。

引用:スキャンテスト乳がん 公式HPより

スキャンテスト乳がんのメリット、デメリットは?

乳がん検査で代表的なマンモグラフィ検査や超音波検査と比較して、この「スキャンテスト乳がん」にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

メリット

◉唾液を採取するだけなので手軽に行える 自宅に届く検査キットに唾液を入れて郵便で返送するだけなので、とても簡単に行えます。
マンモグラフィ検査や超音波検査では、授乳中・生理期間中は受けられないなどの制限があるためタイミングが難しい場合がありますが、スキャンテストでは、唾液採取の1時間前から歯磨きやマウスウォッシュを使わない、起床後の朝食前に唾液採取を行う、といった当日気をつけておく注意事項がほとんどなので、思い立った時に検査を行えます。

◉マンモグラフィ検査中の痛み、超音波検査による被曝の心配がない マンモグラフィ検査は検査中に痛みを伴うことが多く、超音波検査でも被曝が心配であまり進んで検査を受けたくない、という方も多いかもしれません。スキャンテストでは唾液採取のみなので痛みや被曝の心配もありません。

◉自宅で行えるので、医療機関に行く必要がない 乳がん検査を億劫に感じる要因として一番に思い当たるのが「病院に行く」ことです。平日は仕事が忙しく、休日も家庭の用事などで病院に行く暇なんてないよ!という方も多いはず。スキャンテストは自宅で行えるので、仕事を休んだり休日の予定を調整しなくても気軽に検査を受けることができます。

デメリット

◉費用がそこそこ高い 一般的に乳がん検査は自費診療の場合、超音波検査+マンモグラフィ検査+乳房視触診で10,000円程度かかるようです。一方「スキャンテスト乳がん」は16,500円かかります。唾液検査だけで受けやすいのは確かですが、筆者としては少し高いな、と感じました。

2024年8月1日より「スキャンテスト乳がん」は「スキャンテスト乳がんハイリスクサポート+」として販売されています。検査そのものに変更はなく、ハイリスク時のサポートが追加されたものとなっております。費用は14,300円(税込)となります。
詳細は、下記URLよりご確認ください。
【スキャンテスト乳がんハイリスクサポート+】
https://www.mirtel.co.jp/2chp-bc-scantest/

◉「将来的・体質的な罹患リスク」は分からない この検査は「現在のがん罹患リスク」を判定する検査であり、今後のがんのかかりやすさや体質的なかかりやすさが判定できるものではありません。また、確定診断ができるものではないので、あくまで既存の乳がん検査の補助的な役割となります。

検査キット購入から結果受け取りまでの流れ

検査はとても簡単。

  • 検査キットをLINEから注文する

  • キットが届いたら唾液を採取する

  • 返信用封筒に入れてポストへ投函

  • 検査結果がLINEに届く

1.「スキャンテスト乳がん」の公式LINEから検査キットを注文

購入はLINEから行えます。また、公式HPにも「LINEから購入」ボタンがありますので、そちらから公式LINEへアクセスし購入することも可能です。

  • ①アイテムをカートに入れる
  • ②配送先、支払い方法を入力
  • ③注文を確定

2.数日後、キットが届いたら唾液を採取

キットはダンボールのパッケージで届きます。中には検査ガイド、ミルテル検査規約書、唾液採取容器、検査ラベルシール、返信用封筒が入っています。

唾液採取の条件

◉起床後、朝食を食べる前に唾液採取を行う ◉唾液採取の1時間前からは水以外の飲み物、歯磨きやマウスウォッシュ、口紅やリップ、たばこなど口腔内の刺激になる行為は控える ◉唾液のみを採取する(痰が混ざると検査を実施できない場合あり) ※口腔内から出血のある方は採取を控えてください。

3.返信用封筒に入れてポストに投函

唾液の採取ができたら、あとは返信用封筒に入れてポストに投函するだけ。とっても簡単です。

4.約1ヶ月後に検査結果がLINEに届く

ポストに投函してから約1ヶ月後、LINEに検査結果のリンクURLが送られてきます。届いたのは「スキャンテスト検査結果」の記載されたPDFデータでした。
検査の結果は…「低リスク」と「中リスク」のちょうど真ん中! 初めは「真ん中ってなんか中途半端な位置だな…」と思ってしまいましたが、きちんと読んでみると、概ね健康な人寄りという結果だったようで一安心でした。

報告書には、唾液に含まれるポリアミンの解析結果からミルテル独自の方法で算出された検査値と、自分の結果が「A:低リスク領域」「B:中リスク領域」「C:高リスク領域」のどの領域に該当するかの分布イメージが記載されています。
さらに詳しい解説として、報告書に別資料のQRコードが記載されているのでそちらも見てみました。その資料には、判定結果の見方や判定結果ごとのアフターフォロー、ブレスト・アウェアネスの解説などが書かれています。

ブレスト・アウェアネスとは

ブレスト・アウェアネスとは「自分の乳房を意識した生活習慣」のこと。日頃から乳房の変化に気をつけて生活し、普段と変わりがないか気軽にチェックを行う生活習慣です。自分の乳房に関心を持つことで、変化を感じたら速やかに医師に相談するという意識づけをすることを目的としています。
【ブレスト・アウェアネスの4つのポイント】 1.自分の乳房の状態を知る 入浴時や着替えの時などに自分の乳房を見て、触って、普段の様子を知っておきましょう。 2.乳房の変化に気を付ける 普段の様子を知ることで、変化に気づくことができます。「しこりを探す」という意識は必要なく、「普段と変わりないかな」という気持ちで行いましょう。 3.変化に気づいたらすぐ医師に相談する しこりや引き連れ、分泌物などの変化に気づいたら、検診を待つことなく医療機関を受診するようにしましょう。 4.40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける 40歳以上の女性は、マンモグラフィによる乳がん検査が推奨されています。定期的に乳がん検診を受けることで、早期発見・早期治療を行うことができます。

引用:スキャンテスト乳がん解説資料より 引用:スキャンテスト乳がん解説資料より

「スキャンテスト乳がん」を実際に体験してみて

唾液を採取するだけなので、通常の乳がん検診のようなマンモグラフィ検査や超音波検査での痛みや被曝などを心配せず、気軽に検査を受けることができました。乳がん検診はハードルが高いなと感じられている方も、まずはこの「スキャンテスト乳がん」をやってみて、判定結果を見てから検診を受けるかどうかを判断しても良いかもしれません。筆者はまだマンモグラフィ検査や超音波検査を受けたことがありませんが、こういった簡単に行える検査をすることで、乳がんを「自分ごと」として考えるきっかけになりそうです。
ただ、一回の検査費用はそこそこかかるので、これからこの検査がもっと普及してお値段が手頃になると嬉しいな、と思いました。

検査に行く時間が無い方や、痛い検査は嫌だけど乳がんのことは気になる、という方は一度「スキャンテスト乳がん」検査をご検討してみてください。

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