医師の家庭ではなく、広島県の呉市広町で生まれ、小学校から高校まで呉市で育ちました。私の地域は中高一貫校を目指す雰囲気でもなく中学受験はしませんでした。中高は公立で、中学は暴走族の友達も結構いました。県立広高校進学後、数学が得意だったので理数系の大学を志望していました。理系といえば理工学部か医学部に絞られ、理工学部では東京圏の大学、医学部では地方の国立医学部の二択でした。最終的に広島大学医学部に現役合格し医師になりました。
2008年から5年間、岡山大学消化器内科の医局の意向もあり倉敷中央病院で消化器内科部長として臨床面、研究面で非常に充実した日々を過ごしていました。倉敷中央病院は総合力では日本でも有数の病院で優秀なスタッフに恵まれていました。私が広島県呉市出身で最終的に地元に近い病院を希望していましたのと、欠員補充の医局の意向もあり広島市民病院に内科部長として勤務いたしました。開業を決意したのち、連携のことも考え、勤務先に近い物件を探していましたところ、消化器内科クリニックの継承のお話があり、この地でたくまファミリークリニックの開業に至りました。
消化器専門医として医療は日々進歩していますので、学会、研究会に出席し、ガイドライン含め最新の知識は取り入れることを怠らないようにしています。内科全体においても糖尿病領域、循環器領域などめざましい進歩がみられ、それらの知識もリニューアルしていきたいと考えています。専門医になる前の岩国医療センターで、心臓カテーテル検査や気管支鏡など消化器内科以外の多数の経験をさせていただいたことは日々の臨床に今だに役立っています。家庭医といえば総合診療医と思われがちですが、米国の家庭医は内科・小児科・整形外科・精神科・産婦人科すべて診療しており、米国の家庭医の経歴がある奈義ファミリークリニックの松下先生と亀田ファミリークリニック館山の岡田先生の診療スタイルを見させていただきました。実際、松下先生は小児精神科としてADHDの診療や、岡田先生は妊婦検診や子宮癌健診などされていました。私は婦人科の経験があり、さほど違和感は感じませんでしたが米国と違い日本で非専門医が内診するのは、ハードルが高いように感じていますが、地域のニーズのため、それを実行されている岡田先生の診療に畏敬の念を打たれました。
2人の家庭医の先生には到底及びませんが、患者様の訴えをきちんと聴取し、専門外でも診察し、解決できるものは解決し、必要によっては早めに専門機関に紹介するよう心がけています。
たくまファミリークリニックでは、肝疾患や胃腸疾患など消化器以外にも総合診療医として心疾患、生活習慣病、訪問診療など幅広く診療したいと考えております。第一線の病院での勤務医歴が長かった分、診療してきた患者数や疾患領域は多岐にわたっており、これらの経験を活かし患者様の診療に役立てさせていきたいと考えております。
診療科目:内科・肝臓内科・胃腸内科・糖尿病内科・アレルギー科