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株式会社和広商会 代表取締役 久保 英範さん

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券売機や金属検出機のノウハウで事業の困りごとをサポート 久保 英範さん

券売機や金属検出機のノウハウで事業の困りごとをサポート

1982年の創業以来、プラント機器の販売、レンタル、メンテナンス事業で地域の企業や飲食店のサポートをしてきた和広商会。クライアントの立場で提案を行い、親身に寄り添う姿勢と確かな技術で信頼を集めてきました。急逝した先代から事業を受け継ぎ、地域にも従業員にも喜んでもらえる企業づくりに邁進してきた代表の久保英範さんにお話を聞きました。

株式会社和広商会/長年の経験で培った最適なご提案・その後も安心年中無休の緊急修理対応・お客様第一に誠実な対応
インタビュアー

どんな事業をされている会社ですか?

久保さん

主力事業の一つが自動券売機の販売、メンテナンスです。機械の商社として創業しましたが、お客様の希望に応じて食券の販売機の取り扱いを始め、以後専門性を深めていきました。現在では券売機のほか、カード販売機や両替機なども取り扱います。さらに導入されたお客様からの要望で、修理などのメンテナンス対応も行うようになりました。

一口に券売機と言っても種類は様々で、近年ではタッチパネル式や電子マネー対応型など時代に応じた進化も進んでいますので、昔ながらの機械構造からデジタルシステムまで幅広い知識と技術で対応しています。

券売機のほか卓上機・カード発売機・両替機など種類豊富な商品を取り扱っています

インタビュアー

他にはどのような商品を取り扱っていますか?

久保さん

もう一つの事業の柱になっているのが、金属検出機を中心とした各種検査装置の販売、メンテナンスです。金属検出機、X線遺物検査装置、ピンホールチェッカー、除去装置などを取り扱っています。

安心安全の徹底がより厳しく求められるようになってきた昨今、小規模な製造事業者様においても金属等の異物検出装置の導入メリットが高まっていると感じます。しかし、どこに問い合わせればよいのかわからない事業者様も多いと思われるので、当社の存在が気軽な相談先として広く知っていただけるよう告知や広報活動にも力を入れています。

金属検出機をはじめとしたさまざまな検出機・検査装置の販売とメンテナンスを行っています

インタビュアー

企業として大切にしていることは?

久保さん

お客様の立場に立った提案です。新規店舗を立ち上げたお客様が券売機を設置したいとご依頼された場合、店内のレイアウト、アイテム数、地域性や客層などを確認した上で、これまでの経験を活かした適材適所のご提案をさせていただきます。例えば、初期投資の負担が大きいお客様には新製品の購入に限らず、中古品やレンタルのプランもご紹介します。電子マネー対応機種のご相談を受けた時には、機械のコストや支払い手数料のご説明をした上で、本当に必要か検討していただきます。

券売機や検査装置は、労働力や人件費の負担削減、人的ミスの防止、衛生管理などにおいて、これからも必要性の高まっていく商品です。しかし、その事業所の現状や課題解決に合った導入でなければ無駄な投資になりかねませんので、私たちの知識と技術と経験を最大限に活かしていただきたいと考えて、お客様に寄り添うようにしています。

食堂に券売機を導入されたお客様から、「故障や相談もすぐに対応してくれるので、安心して長くお付き合いしています」との声をいただいております!
インタビュアー

久保様が事業を担うまでの経緯を聞かせていただけますか?

久保さん

大学は建築系に進みましたが、特に将来やりたいことも決めていませんでした。卒業を控えた時に、親戚の紹介で創業者の大倉前社長と面会しました。飲食店でバイトをしていたので、飲食店に券売機を紹介する仕事は面白そうと感じたこと、比較的手先が器用だったので向いているかなと思ったこと、何より大倉社長が「来い」とズバッと言ってくれたことが決め手となり、入社しました。

以後、主に券売機の営業として現場で働いていましたが、2017年に大倉社長が急逝し、経営を引き継ぐことになりました。経営に関しては全くの素人で途方に暮れましたが、当時の税理士の方が「力になります」とおっしゃってくださり、なんとか今日まで継続することができました。自分一人の力ではどうにもならなかったので、税理士さんをはじめ、社員の皆さん、お客様、支えてくださった全ての方々に感謝しています。

インタビュアー

地域貢献の活動にも積極的だと聞きました。

久保さん

地域貢献というほどのものではないのですが、毎朝社員と折り鶴を折って、千羽に達したら平和公園に奉納しています。

久保さん

きっかけは心理学の先生の講演で、「1点を見る時間を作ると集中力が増す」と聞いて仕事に活かす方法を考えました。社名が「和広商会」で「平和」と「広島」にも通じるので、何か平和に関わることもしたいと思っていたので、毎朝仕事の前に折り紙を配ってみんなで折り鶴を折ることにしたのです。すっかり朝のルーティンとして定着し、現在は3つめの千羽鶴を制作中です

すぐに仕事に取り掛かるよりも、折り紙の点と点を合わせることに集中する時間を持つことが気持ちの切り替えになって良いと実感しています。二日酔いの朝でも、折り鶴を折っていると心が落ち着いてきますよ(笑)。

社員で折った千羽鶴を平和公園に奉納する様子

久保さん

もう一つ、これも地域貢献というより自分の趣味なのですが、地域の子どもたちを招いて金魚すくいなどを楽しんでもらうことがあります。釣りと魚の繁殖が好きなので、どんどん増やしてしまった金魚で子どもたちに楽しんでもらおうと考えたことがきっかけ。

今年の秋は手長エビやサワガニなども獲ってきて、竹を削った釣り竿を作ってエビやカニ釣りも一緒に楽しんでもらおうと準備に勤しんでいます。毎年、子どもたちの嬉しそうな笑顔を見て、こちらも元気をもらっています。

毎朝、愛犬の“ぽんちゃん”とゴミ拾いをしながら散歩するのも今や日課となっています(笑)

地域の子どもたちに楽しんでもらうために開催した「金魚すくい」イベントの様子

インタビュアー

リフレッシュ方法は釣りですか?

久保さん

あまりストレスを溜め込まない性格ではありますが、休日の釣りは楽しみであり、ライフワークの一つです。水のあるところであれば、海でも川でも池でもどこへでも出掛けます。子どもの頃に釣りに連れていってくれた祖父の影響で釣り好きになり、小学生になって自転車に乗れるようになったら一人で川にハゼ釣りに行くような少年でした。

今の夢は、オール手製の道具でブラックバスを釣り上げること。今はルアーくらいですが、いつかロッドもリールも自分で造って釣りに挑戦してみたいです。

休日に趣味の釣りを楽しむ久保さん

インタビュアー

今後の展望を聞かせてください。

久保さん

事業に関して言えば、常に次の目標に向かってきました。会社を受け継いで立て直せるように、社員の皆さんが仕事をしやすい環境をつくって満足していただける報酬を払えるように、少々のことでは揺らがない会社に成長させられるように…。そして今後の目標は、今の柱の維持はもちろんのこと、次世代の柱を開拓・成長させていくことです。

長いおつきあいができるレンタルや保守の事業に力を入れることもそうですし、新しいお客様から問い合わせをいただき選んでもらえる企業になることも大切です。

取り扱っている商品が特殊なこともあり、まだまだお困りごとを抱えながらも当社のような存在を知らない事業者様もたくさんいらっしゃると感じています。そこで少しでも当社のことを、そしてまずは私のことを知っていただけるきっかけに役立てばと、SNSにも取り組んでいます。何の知識もないまま「とりあえずやってみよう」と始めましたが、もとより撮影や編集のような作業が嫌いではないので、存外楽しみながらぼちぼち続けています。お仕事のおつきあいとは関係なくても、いろいろな方に「ふっ」と息抜きできるようなものをお届けできたらいいなと思っています。

久保 英範(くぼ ひでのり)

1970年 広島市生まれ
1993年 日本文理大学卒業後、株式会社和広商会入社
2017年より株式会社和広商会代表取締役

株式会社和広商会サイト:https://wakoshoukai.co.jp/
金属検出器の専門サイト:https://wako-fmd.com/
Facebook:https://www.facebook.com/wakoshokai/

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