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株式会社広和商事 代表取締役 石川 秀樹さん

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ドア・トゥー・ドアで地域の衛生管理をトータルサポート 石川 秀樹さん

ドア・トゥー・ドアで地域の衛生管理をトータルサポート

地域から愛される飲食店から全国チェーンのレストラン、病院や学校給食など、様々な施設の衛生管理を担ってきた広和商事。昔ながらのドア・トゥー・ドアのお付き合いで、それぞれのニーズや困りごとを丁寧に汲み取り、信頼を築き上げてきました。クレンリネス(Cleanliness・清潔さを保つこと)への意識が高まる昨今、事業を通した使命や思いについて、代表の石川秀樹さんに聞きました。

二村 一弘さん
インタビュアー

会社の歴史を教えてください。

石川さん

創業は1984年で、2024年に40周年を迎えます。義父の小南和泉が、大手洗剤会社シーバイエスの代理店として起業しました。時代は高度経済成長からバブル景気に向かう頃で、飲食店の開店も多く、どんどん顧客が増えていったようです。

O157の食中毒事件などを経て、食の現場における衛生管理の意識が高まり、洗剤や消毒液などの商品はもちろん、食中毒予防や衛生管理のノウハウの提案を求められるようになり、講習や指導も手掛けるようになりました。

コロナ禍では、飲食店の営業自粛による影響を受けましたが、その分を幅広い事業分野で必要とされたアルコール消毒液などが補い、従業員の雇用を維持することができました。長く事業をしていると、いろいろな波を乗り越えていかなくてはならないものだと痛感しています。

開業当初の様子、当初は事務所・倉庫と兼用だったが現在では新たに事務所を設け倉庫に専念することに。

インタビュアー

現在はどのような事業を行っていますか。

石川さん

「広和商事」という社名は、飲食や給食などの業界ではある程度知られていますが、一般には何をやっている会社か知らないという人がほとんどではないかと思います。主要業務は厨房のある施設への洗剤や衛生管理用品の納入で、エリアは広島県内全域から、西は徳山、北は浜田や益田辺りまで担当します。

大手チェーン店の食器洗浄機の洗剤の取り付けやメンテナンスを一手に引き受ける一方で、個人経営の小さな店を一店一店訪ねる御用聞きのような仕事も行っています。「こんなものも一緒に入れてもらえないか」と頼まれ、厨房用品や消耗品など、取り扱いアイテムもどんどん増えていきました。

昔ながらのドア・トゥー・ドアの配送は手間や時間もかかるし、小ロット多品目の仕分けや梱包、在庫管理の負担もあり、何でもネットで手に入るようになった今となっては、決してコストに見合う商売ではありません。しかしお客様と顔を合わせることで得られる信頼や、話を聞くことで得られる現場のニーズや新しい情報もあります。何より長く頼ってくださるお客様に必要とされる限りは続ける使命があるのではないかと考えています。

長く頼ってくださるお客様に必要とされる会社として

インタビュアー

地域貢献への取り組みなどがあれば聞かせてください。

石川さん

まずは地域の人を雇用することが、当社にできるささやかな地域貢献。そして食中毒を防ぐ洗剤や衛生講習、勉強会などの機会を提供することで、地域の食の安全を守ることでしょうか。

通常は取引先との接点しかないのですが、コロナ禍の時には一般の方にも消毒用アルコールを提供して喜んでもらうこともできました。アルコールが手に入りにくく困っている方が多いと聞いて、国道2号線に面した社屋に「アルコールあります」とプリントアウトした紙を貼ったのです。それを見て訪ねて来られた個人の方に、在庫を小売り対応しました。

「東京にいる子どもに頼まれて探していたので安心した」「クリニックの受付に置くアルコールが必要だったので助かった」などの声を聞き、地域の役に立てて良かったと感じました。

社内での衛生講習・勉強会の様子

インタビュアー

今後の展望を教えてください

石川さん

時代の変化のスピードが加速し、昔ながらのつきあいや実績よりもコストや効率が優先されるようになり、今月の取引が来月以降も継続するとは限りません。しかし〝人〟だから提供できるサービスが当社の付加価値。どれだけ情報化が進んでも、お客様に対面して困りごとに耳を傾け、必要なことを先回りして提案する〝古き良きスタイル〟はこれからも大切にして、困った時に顔を思い出してもらえる存在でありたいです。

また厨房機器の進化はめざましく、2021年にHACCP(ハサップ)が義務化されるなど、衛生管理の水準も年々高くなっています。常に情報を取り入れ、衛生管理に関わるプロとしていつでもお客様の頼れる相談役でいることも当社の役割だと考えています。

インタビュアー

石川社長がストレス解消や健康維持のために行っていることは?

石川さん

血圧が高めなので、まずはかかりつけ医に定期的に通い、体の調子を把握しておくようにしています。
リフレッシュとストレス発散を兼ねて行っていることはランニング。休日には、東雲の自宅からマツダスタジアム、平和公園、宇品などに足を伸ばす5〜10kmのコースをその日の気分で走ります。

目的の半分は、帰ってからのビールを美味しく飲むためなので、健康維持に役立っているかは微妙ですかね(笑)。

石川 秀樹(いしかわ ひでき)

1963年 大阪府柏原市
1985年 関西大学 工学部 卒業
1997年 広和商事 入社 東広島市・竹原市・三原市・安芸区・中区・西区・世羅等を担当後
2009年 代表取締役へ就任

株式会社広和商事:https://kowa-shouji.com/

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