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ネオスグループ 代表取締役 二村 一弘さん

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半世紀に渡るカーライフサービスを通じて地域と関わり続ける 二村 一弘さん

半世紀に渡るカーライフサービスを通じて地域と関わり続ける

自動車整備会社として創業した1971年から半世紀を超えカーライフサービスを提供し続けて地域の信頼を重ねてきたネオスグループ。現在では、新車、中古車、国産車、輸入車に渡る地域最大級の品揃えと、車検、修理、板金塗装まで全て自社工場で対応する技術力で、幅広いニーズに安心で応えています。代表の二村一弘様にこれまでの歩みと今後の展望を踏まえて、事業や地域に対する思いを聞きました。

二村 一弘さん
インタビュアー

2021年に創業から50年の節目を迎えられました。これまでの歩みを振り返っての思いを聞かせてください。

二村さん

創業は1971年。自動車好きだった父の二村義春が整備会社として創業しました。長い年月の間には資金繰りに困ったこともあったようですが、「苦労は全部忘れた」と話していました。

会社の転機になったのは、1984年に他の中古車販売社2社と立ち上げた「カージャンボ広島」だったようです。敷地3,000坪に1,000台の車を揃える中国地区ナンバーワンの大型店で、土日は警察官が交通整理をするほどの来客がありました。当時としては画期的な取り組みだったと思います。

その後、それぞれの経営方針の違いから解散を迎えましたが、当時の共同経営者からの紹介でマツダ車のディーラーとして「オートザム安古市」をオープンさせ、新車販売にチャンネルを広げることができたので、挑戦と人の縁は大事だと実感します。

19754年に中古車展示場をオープンして
中古車販売を始めた

1984年にカージャンボ広島共同組合を設立し、カージャンボ緑井店をオープン。土日は行列ができるほどの話題に

インタビュアー

二村社長が家業に携わるようになったのは、いつからですか?

二村さん

実家が車に関わる商売をしているのに、高校生まではあまり車には興味がありませんでした。大学生の時に寮の9階から見下ろした時に、下にトヨタのスープラが停まっていて「格好いい」と思ったのが、車が好きになったきっかけだと思います。

それから夏休みや冬休みに帰省する度に、実家の店で営業としてアルバイトをしました。営業と言っても、当時は放っておいてもお客様が来る時代で、その対応や事務手続きをするくらいでした。

大学卒業後は金融関係の会社に勤めて東京や大阪で暮らしていましたが、1997年4月に「広島クライスラー」を立ち上げる時に広島に戻ってきました。社長に就任したのは2015年です。

1997年にディーラー権を譲り受け、クライスラー社のジープなどの販売を開始

1992年にオープンしたオートザム安古市、2001年のスズキアリーナ沼田店から、
マツダ、スズキのディーラーとして新車販売を手掛ける

インタビュアー

地域の自動車に関わる事業展開を続けてきた上で大切にしてきたことはありますか?

二村さん

広島に帰って当社に入社した新人研修の時に、店の近隣地域でアンケートを取って回ったことがありました。そうしたら、店の評判がとても悪かったんです(笑)。確かに当時はどんどん車が売れることをいいことに、売りっ放しでアフターフォローは二の次でした。それから、販売はもちろんですが、整備やメンテナンスにより力を入れるようになりました。

今では新車、中古車、車検、板金塗装、保険など、車に関する幅広いサービスを提供できるグループに成長。相談していただければどんな車でもご用意できる、必ずぴったりの車が見つかる、そして後々まで安心してお付き合いいただけることを大切にしています。

単なる移動手段としての車にとどまらず楽しいカーライフを提供し、そして何より確かな安全と安心を地域のお客様にお届けできる会社でありたいと思います。

インタビュアー

若者の自動車離れや環境への配慮など、車を取り巻く環境も変化してきていますが、今後に向けた考えを聞かせてください

二村さん

若者の自動車離れというのは、なかなか深刻です。車に興味がない若者、さらには免許さえ持っていない若者も増えています。自動車産業に関わる当社の門を叩く若者でさえ、その例外ではありませんが、当社の「共に満足、共に幸せ」という理念や、地域との関わりを大切にする姿勢に魅力を感じたと聞くと、企業としては良いことだと考えるようにしています。そして、そんな彼らも入社してみると、ほぼ全員が車好きになります。それだけ車という商品には、世代を超えた魅力がると確信しています。

しかし人材不足は他の様々な業種と同様に深刻です。「共に満足、共に幸せ」という理念は、お客様だけでなく社内に向けたもの。社員が満足していなければ、お客さまに満足を与え続けることはできないという考えのもと、働きやすい企業づくりにも取り組んでいます。2018年度には広島県の「働き方改革企業コンサルティング事業」にも参加し、残業時間の削減、有給休暇取得の向上などを達成しました。また外国人研修生の受け入れにも力を入れています。将来的には彼らが自国に戻って整備会社を開業したり、相互に訪れるなどの国際交流に繋がったりすることに期待を抱いています。

第50期 経営計画発表会での一幕

第50期 経営計画発表会での一幕

記念すべき第50期の節目を迎えた経営計画発表会。二村社長が社員の前でビジョンを語り、結束を高める。
永年勤続表彰や、昨年度の実績による拠店賞や個人賞も表彰

二村さん

自動車を取り巻く世界的な変化としては、電気自動車など環境負荷の少ない車へシフトしていくことが予測されますが、その点は新車ディーラーのチャンネルを複数持ち最新の情報や技術も得られることが強みになると考えています。時代に合わせてニーズに対応していくこれまで通りの姿勢で、これからも地域と共に歩んでいきたいと思います。

先代までは会長の性格と時代背景もあり、失敗を恐れずにどんどん挑戦したことで今の会社の基盤を作りました。バトンを渡された私の役割は、先にも述べた「共に満足、共に幸せ」という理念のもと、お客様と社員の満足と幸せを守ることです。だから新規の出店や展開は考えていません。しかし経営の継続が困難になった整備会社や中古車店の救済型M&Aは手掛ける可能性があります。それはその店の従業員の生活を守り、顧客の安心を守ることが、大好きな広島に貢献することに繋がると考えているからです。

2019年に発刊された『ひろしまのすごい社長たち』にも、二村社長が取り上げられた

インタビュアー

最後に二村社長のストレス解消や健康維持のために行っていることがあれば教えてください

二村さん

実はあまりストレスを貯めない性格なのです。だからこれといった健康法もありませんが、しいて言えば毎年人間ドックには必ず行くことと、長風呂を楽しむことでしょうか。お風呂は大好きで、ゆっくり目を通す時間が取れない会報誌などを持ち込んで一時間くらい籠もるので、妻には怒られることもあります(笑)。

その妻と旅行に行くことも好きで、よく福岡を拠点にして九州のドライブ旅をします。お酒はそんなに飲まないので、旅先で美味しいものを食べることが楽しみなんですよ。

奥様と旅行やご当地グルメを楽しむ二村社長

二村 一弘(にむら かずひろ)

1970年10月7日生まれ 二村自動車㈱ 代表取締役
2007年中国運輸局長表彰、2013年国土交通大臣表彰を受賞した創業者の二村義春現会長の後を継ぎ、2015年に社長就任。
2018年に県内5社の広島県働き方改革事業に選出され、働き方改革に取り組み、翌年認定。
2020年には「エコアクション21」10年継続表彰を授与。
2021年より継続して、健康優良法人 (大規模法人部門)に認定。
2023年現在12拠点を運営するネオスグループの意味は以下の通り。
Nimura 創業の念い
Expansion 拡大・拡張
Oasis & 憩いの場
Safety 安全
お客様に「憩いの場と安全性」をより拡げます

NEOS GROUP 二村自動車株式会社:http://www.neos-group.co.jp/

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