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サツマイモは温度が命!!無農薬サツマイモで作る「やきいも」や「干しいも」おいしくいただきます。|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

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サツマイモは温度が命!!無農薬サツマイモで作る「やきいも」や「干しいも」おいしくいただきます。

サツマイモは温度が命!!無農薬サツマイモで作る「やきいも」や「干しいも」おいしくいただきます。

2023.02.08

寒いのが苦手なサツマイモ。前回、13度以下で保存すると腐ってしまうという話をしましたが、調理するときも温度が大切なのです。

サツマイモの甘味が一番引き出される加熱温度は70度前後。この温度帯で、でんぷんが麦芽糖にかわり、甘くなるそうです。

サツマイモの品種といえば、「鳴門金時」や「べにあずま」を連想される方も多いと思います。これらは、ホクホクした食感が特徴の品種です。
私たちが、今回栽培したものは、「べにはるか」「シルクスイート」「安納芋」の3品種です。焼き芋にした際に、甘味を強く感じ、ねっとりやしっとりした食感が特徴の品種を選びました。

そんなサツマイモを一番おいしくいただくために、今回は「やきいも」と「干しいも」の作り方を紹介します。

野外調理でやきいもを作ってみよう!

ご家庭では、やきいも機や電子レンジで調理することが多いかと思います。電子レンジの場合は、メニューに「やきいも」があるかどうか、チェックしてみましょう。

もちろん、電気の力で作った焼き芋も、ばつぐんにおいしいですが、今回は野外にて炭火でじっくりと焼いてみました。キャンプやバーベキューがブームなので、野外調理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

炭火でやきいもを焼くまでの手順をざっと説明します。

  1. 炭に火をつける。
  2. 火の勢いが弱まり、炭が白っぽくなるまで待つ
  3. サツマイモを入れる
  4. 45分~1時間ほど待つ
  5. 串をさしてすっと通ったら完成

炭でも薪でもよいですが、まずは火をつけて、しっかりと燃やします。火が安定して弱くなり、白っぽい炭から赤い火がチラチラ見えるくらいの火加減がよいです。

火起こしと同時に、サツマイモの準備をします。洗ったサツマイモの端を切りとり、濡らした新聞紙(1枚か半枚)にくるみます。次にアルミホイルで包みます。焼いているときに、アルミホイルがやぶれると、いもが焦げてしまうので、中身が見えないくらいしっかり包みましょう。

小さい子どもも、サツマイモの準備は喜んでやってくれます。一緒にやってもらうと楽しいですよ!

火加減がよくなったら、サツマイモを炭の隣に入れます。理想は、なるべく低温でじっくり焼きたいので、焦ってボーボーの火の中に投げ入れないようにしてくださいね。

途中で何度か向きを変えながら、じっくりと焼いていきます。このときに、アルミホイルが破れていると、いつのまにか焦げてしまうので、やきいも当番の人は目が離せません!!

アルミホイルが黒っぽくなってきて、炭の白いススもついてくると食べごろのサイン。竹串がスーッと通れば完成です!ここまでにかかる時間は、火加減やイモの大きさにもよりますが、45分から1時間です。もっと弱火で1時間以上かけて、じっくり焼くのが好みの人もいます。

やきいもを焼いている間、バーベキューを楽しむのが定番です!


こちらが「べにはるか」。ねっとりとした食感が楽しめるし、びっくりするほど甘い!とろりとして、スプーンで食べられます。

シルクスイートはなめらな食感。こちらも甘いです。

そして、王道なのが安納芋です。もちろん、甘味しっかり!

見てください!!この黄金色!!絶対おいしいやつです。

私は、べにはるかが一番甘かったように感じました。人気急上昇中のべにはるかは、見かけたら買ってみると良いですよ!やきいもには一番おすすめです。

せっかく干したのに、おいしすぎて3日でなくなる「干しいも」を作る

次に、サツマイモの甘味を最大限に引き出せる食べ方として「干しいも」をおすすめします。
「そんなめんどくさいの、作らないよ」という声が聞こえてきそうです・・・。しかし、調理方法は蒸すだけなので、意外に簡単にできます。そして、一度作ってみる価値があるおいしさですよ。

干しいもの作り方

  1. 沸騰させた蒸し器に入れ、湯気がたつほどの弱火にして1時間ほど火にかける。
  2. 竹串がスッと通るほど柔らかくなったら、取り出す。
  3. 熱いうちに、皮と茶色い甘皮をむく。
  4. 冷めてから、1cmの薄さに切る。輪切りやタテ長に切る。
  5. ザルなどに重ならないように入れて干す。
  6. 干してから3~4日が食べごろです。

蒸すときは、70度で甘味が増えることを思い出して、弱火でじっくり気長に蒸しましょう。

干すときは、気温が高いと腐ってしまうので、10~13度くらいの冬らしい気温のときがよいです。好みの固さになるまで1週間程度なら干せます。どのように味や固さが変化していくか観察してみましょう。

一方、私たちはというと、作ったそばから私と子どもたちがつまみ食いを繰り返し、2,3日で無くなってしまったのです。まだ柔らかいうちに無くなりましたが、やはり、3日目の味と固さが一番良かったと感じました。

私がおすすめする2つの食べ方、やきいもと干し芋、温度管理に気をつけて、ぜひ作ってみてくださいね。

サツマイモの販売に挑戦。一番人気はシルクスイート

さて、試食が終わったら、サツマイモの販売に向けて準備です。無農薬・無化学肥料栽培で、味もおいしいサツマイモなので、自信をもって販売することができます。

産直市に出荷しているので、種類ごとにグラムをはかり、袋詰めをして、値段を決めます。このときも、傷が入らないように慎重に作業します。販売に出すまで気が抜けないのがサツマイモなのです。

そして、無農薬であることを消費者に伝えるために、「無農薬・無化学肥料栽培」と書いた小さな紙を袋に入れています。安心な野菜を選んで買っていただけるのは、とても嬉しいことです。

よく売れている品種は「シルクスイート」です。人気の品種であり、名前を見ても甘い芋だと分かるからでしょうか。イチオシの品種、べにはるかですが、あまり知られていないのか、売れた量はまだ少ないです。お客様においしさを伝えるのは、なかなか難しいですね。

みなさんも、やきいもにぴったりの3品種、食べ比べをしてみてくださいね。甘さを引き出す調理法で、寒い冬も幸せな気分を味わいましょう。

この記事のライター

レモン

広島市在住の30代主婦。幼稚園から小学生までの3人の男の子のママ。夫の無農薬栽培の畑も手伝っています。 大学では環境問題を学びました。自然が大好きで、子どもの山歩きサークル歴5年。キャンプや釣りも始めたので、毎週のように子どもたちと山・川・海をハシゴする超アクティブ派!! 子育て中のママ目線の記事を書いていきたいです。

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