広島の子育て世代に向けた、医療・健康・暮らしにまつわる情報を発信

【本当にあった】理学療法士になって体験した 面白エピソード9選|広島の健康・子育て情報|ファミリードクター

  • 総合TOP >
  • 広島の健康・子育て情報 >
  • 【本当にあった】理学療法士になって体験した 面白エピソード9選
【本当にあった】理学療法士になって体験した 面白エピソード9選

【本当にあった】理学療法士になって体験した 面白エピソード9選

2022.11.21

こんにちは。
福山市在住の、デイサービスで理学療法士をしている藤田です。
10年以上、理学療法士としてさまざまな方と関わらせていただいていますが、個性豊かなお年寄りに日々楽しませていただいています。
今回は、私が理学療法士と働いてきて出会った患者様、利用者様の面白エピソードをご紹介します。
「介護」と聞くと、「大変そう」「辛そう」というイメージが先行する方も多いのではないでしょうか。この記事を読んで「介護」の楽しさを知っていただければ幸いです!

毎日がお正月気分

デイサービスをご利用された日にはいつも「いつもありがとう!よい正月を!」と言って別れられる認知症のA様がいらっしゃいます。
それが春でも夏でも、A様にとってはいつもお正月のようです。私たち職員も「よいお年を」と言って挨拶をします。
お正月の挨拶って少しワクワクしませんか?A様と挨拶をすることは、私の楽しみの一つでもあります。

年齢が更新される不思議

この方も認知症の女性になりますが、いつも「あんたは何歳?私は〇〇歳!」と話されています。もちろん、つい先ほどの記憶もすぐ忘れてしまうような状態なのですが、誕生日が過ぎるとちゃんと年齢が更新されていました。
認知症にも人によって症状はさまざまで、維持される記憶が異なります。この方は、しっかり自分の年齢を覚えていらっしゃったようです。
人間の脳は本当に不思議だと思わされます。

衝撃的なトイレの光景

「誰か来てー」とスタッフの声がトイレからするので駆けつけました。
するとそこには、壁や床中に擦りつけられた便だらけの光景……。
トイレの中には手に便をつけた状態のB様と、その両手を抑えているスタッフの姿がありました。
その光景はあまりにも衝撃的で、今でも忘れられません。ただよくある出来事ですので、最近では便まみれのトイレにも慣れ、掃除のスピードも上がりました!

誰でもプロの歌手になれます!

私の職場では、介護職員の方が芸達者で歌謡ショーなど開催しています。
みなさん芸名を持っており「東京からきた」「〇〇の弟子」など設定もしっかりしています。
利用者様の中には、本当にプロの歌手だと思ってくださっている方もいらっしゃいます。
プロの歌手気分を味わいたい方はぜひ!

恐るべき体内時計

認知症の利用者様の中には、活気が乏しく、じっと座られている方もいらっしゃいます。
しかし、なぜかお昼が過ぎると活発に活動し始める方がいらっしゃいます。
もう一方、同じようにお昼が過ぎると活動的になる利用者様も。
お二人ともお昼ご飯を食べて元気になったのかもしれませんね。

不思議と会話が成り立っています

認知症がなくても、高齢になられて耳が聞こえなくなる方も多くいらっしゃいます。
お互い認知症はなく、比較的しっかりされているC様とD様。
送迎の車の中で会話に聞き耳を立てていたら、お互い全く相手の話を拾っていないのに、ちゃんと会話が成り立っていました。もしかしたら、お互い他人の話は聞いていないのかもしれませんね。

消えたパット

オムツにパットをあてると、慣れない場合どうしてもゴワゴワして気になってしまいます。
できるだけ気にかけていても、気付いたら一人でトイレに行かれている場合があります。
朝のトイレ誘導の時にはあったはずのパットが、昼のトイレ誘導時にはあてていない!?
ゴミ箱やポケットなど探したのですが、どうしても見つかりません。
ご自宅ではトイレに流されていたこともあったので、トイレには職員がついていくようにしていたのですが……。
その後も問題なくトイレは流れていたので、トイレに流したわけではなさそうですが、パットはいったいどこにいってしまったのでしょうか?

本当は聞こえているの?

若い時に仕事の事故で、全く耳が聞こえなくなったE様がいらっしゃいます。
認知症もあるからか、こっちの言葉が聞こえていなくても、いつも元気に話しかけてきてくださる方です。
送迎の車で他の利用者様と、「よく本を読むという」話をしていました(この方も90歳を超えたしっかりされた方です)。するとE様が「おばさん賢いんじゃのぉ」と話に入ってきたのです。
全く耳が聞こえないはずなのに、会話が嚙み合っていたことに驚きました。「もしかして少しは聞こえているの?」と思いましたが、その後私が話しかけても全く反応していただけませんでした。

そのピカピカじゃない!

これは利用者様ではなく、外国人実習生のエピソードです。
日本語があまり話せないので、会話はジェスチャーで行うことが多くなります。この日も荷物を棚の上に置いていてもらいたい旨を伝えようとしていました。
「電気の下」と伝えたかったので、手を握って開いて「ピカピカ」=「電気」と表わしたかったのですが、運が良いのか悪いのか…。
そこにちょうど頭の「ピカピカ」した職員が向かってきたため、外国人実習生はその職員に荷物を渡していました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
介護の現場には、こんなホッコリ笑ってしまうようなエピソードが日常に溢れています。
ぜひ介護の仕事にも興味を持ってみてください。

この記事のライター

藤田

本業では約10年間、病院での理学療法士業務を経験し、現在はデイサービスで機能訓練指導員として働いています。 プライベートでは、小学2年生と3歳の兄弟の子育てに日々奮闘しながら、ライターとしても活躍中です。

トップ