食べ物を食べて美味しいとなぜ感じるか知っていますか?
食べ物を食べて美味しいと感じるのは、食べた時の化学的・物理的な刺激を、口腔や鼻などの受容器官が受け取り、それが神経を通って脳に送られ、評価された結果なのです。
その過程では、味や香りなどからその食べ物が、安全かどうかが判断されています。
食べ物をおいしいと評価する理由は、見た目や香り、味、歯応えなど様々ありますが、大きなウェイトを占めているのは「味」でしょう。
味は舌にある味蕾と呼ばれる器官でキャッチされます。
この味蕾で感知される「甘味」「塩味」「うま味」「酸味」「苦味」の5つを「基本味」といい、それ以外の辛味や渋味、えぐ味といった味は別の器官が感じています。
例えば、辛味は、味蕾近くの神経に作用して、痛みに近い刺激として受け取られます。
人体に必要なものは甘味やうま味、危険な可能性があるものは酸味や苦味で感じるのです。
今回はそんな基本味の一つ「うま味」たっぷりレシピです。
うま味はグルタミン酸×イノシン酸などかけ合わせることで相乗効果でよりうま味を感じることができます。うま味をかけ合わせたレシピを紹介します。
| アミノ酸系 | グルタミン酸 | 昆布、しょうゆ、トマト、玉露、チーズ |
|---|---|---|
| 拡散系 | イノシン酸 | かつお節 |
| グアニル酸 | しいたけ、えのきたけ | |
| 有機酸系 | コハク酸 | 貝類 |
| エネルギー | 90kcal |
|---|---|
| タンパク質 | 4.4g |
| 脂質 | 4.6g |
| 炭水化物 | 10.7g |




| エネルギー | 138kcal |
|---|---|
| タンパク質 | 7.5g |
| 脂質 | 12.0g |
| 炭水化物 | 3.2g |



| エネルギー | 362kcal |
|---|---|
| タンパク質 | 7.3g |
| 脂質 | 4.8g |
| 炭水化物 | 75.1g |



料理で何か物足りないな、、。と思うときはうま味不足かもしれません。うま味を掛け合わせることをぜひやってみてくださいね!
給食委託会社で病院の献立作成や厨房業務に携わった後、フリーランス管理栄養士として栄養コラム執筆やレシピ開発、栄養価計算などを行なっています。
私は、管理栄養士が国家資格にも関わらず社会的地位が低いことに疑問を感じています。もっと世の中に貢献できることがあるはずです。管理栄養士の活躍が人々の毎日を健康にすると信じております。
私は、管理栄養士の専門性を活かし、栄養学の楽しさを知ってもらう、興味を持ってもらうことが大切だと感じております。
そして、栄養学を通して「食の大切さ」を伝えてゆき、「健康な毎日」の実現に繋げていきたいと思っております。
関連記事
3月3日はひな祭りですね。女の子だから!!と毎年ひな人形をや桃の花を飾ったり、菱餅やひなあられ、ちらし寿司などを楽しんで女の子の健やかな成長を願う大切な行事ですよね。
ひなまつりによく食べられる食材には色々な意味があります。 菱餅・ひなあられ 色は「魔除け」、白色は「清浄、純潔」、草色は「健やかな成長」 ...続きを読む

10〜11月の(秋鯖)、12〜2月の(春鯖)が旬の鯖ですが年中スーパーに並び、安価な優秀食材ですよね。
しめ鯖や塩焼き、味噌煮など様々な調理法があるのも魅力の一つです。 痛むのが早いのが欠点でもありますが、最近では、サバ缶ブームがあり味噌煮やチリなど様々な味のサ...続きを読む

小松菜はカルシウムを多く含む緑黄野菜の一つで、カルシウムが不足しがちなスムージーにもよく使われていてます。
また、ビタミン類やミネラル類も豊富で通年流通しておりスーパーマーケットなどでも安価で、食材としてもクセがなく使い勝手の良いオススメの野菜です。 今回は小松菜の...続きを読む

子供にとっておやつは3食で補いきれない栄養をとる大切な時間です。それと同時に苦手を克服する良いチャンスです。
野菜食べてくれない、好き嫌いが激しいなどお子さんによって様々だと思います。 思い切って野菜をおやつにしてみるのはどうですか?野菜スティックのディップソースをつ...続きを読む