「金曜日には好きな人とカレーを食べよう!幸せホルモンでコロナを乗り切る!!」
「金曜日は、カレーの日」というCMがありましたね。
呉の海上自衛隊では、長期の海上勤務で「曜日感覚」が失われることを防ぐため、毎週1回カレーを部隊食として出していたそうです。毎週金曜日にカレーを食べることで、「今日はカレーか!もう金曜日か!」と思い出せるので、曜日感覚が保たれる効果があるということです。 この習慣は今でも続いており、現在でも全国の海上自衛隊では毎週金曜日にカレーが部隊食として出されているらしいのです。確認していないので「らしい」としておきます。かなり信憑性がある話です。
今回のコラムでの重要なキーワードが「金曜日はカレーの日」です。頭の隅に置いて読み進めてください。
今年は1月から大変な年になりました。コロナ禍に加えて大雨、土砂崩れ、浸水、そして猛暑、酷暑。「命の危険」というフレーズをテレビから何度聞いたことでしょう。このコラムを書いているのが8月の末です。あと4か月も楽観はできない状況です。日本だけでなく、世界中がストレスに満ち溢れています。
そこで、今回のコラムはストレスと戦うための極意の一つを伝授したいと思っています。様々なストレスをめぐるテーマがありますが。その中から「物事を決められない人」への助言を試みたいと思います。このご時世、今後も機会を見つけてあらゆるストレス状況への対処法を書きたいと思っています。こうご期待。
日常生活というものは、「決断」の連続です。朝起きる時から「決断」との戦いは始まるのです。「起きようか」「もう少し寝ていようか」「あと5分寝ようか」「7時になったら起きようか」など毎朝の「決断」との格闘で起きた時はすでにへとへとになってしまいます。こんな感じが続くと「今日、休んじゃおう」なんていうことになってしまいます。読者の皆さんは、こんな中でも、何とか頑張っているのではないでしょうか。
起きたら起きたで、次は「何を食べようか」「朝ごはんは遅刻するから抜こうか」「行きしなにコンビニでおにぎりでも買うか」などなどまたまた「決断」を迫られます。
朝ごはんの次は「何着て行こうか」「ジャケットにしようか」「スーツにしようか」「白いYシャツか」「ブルーのYシャツにするか」と続きます。最近では、「布マスクにしようか」「不織布のマスクにしようか」「白マスクか」「黒マスクか」など「決断」しなければいけないことが増えてしまっています。
次は会社へのいく方法、出会い頭に知人に合えば「挨拶しようか」「知らん顔しとくか」など。 仕事になれば、なおさら「決断」の連続です。 やっと昼食。はたまた「何を食べようか」「一人で食べるか」「誰かを誘うか」
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一日中、「決断」のストレス連鎖は続きます。これが「生きているということ」と言ってしまえば、そういうことですが。 「決断」のストレスを強く感じている人も多いのではないでしょうか。
物事へのこだわりが強く、自由に物事を決めることが苦手なASD性向のあるAさんという友人がいます。彼がかれこれ20年前くらいにしみじみ話してくれたことがありました。
Aさんは、日本でも一番難関といわれている大学を優秀な成績で卒業して当時大手自動車メーカーのエンジニアをしていました。 その頃には、私はすでに発達障害者支援の仕事もしていました。
Aさんに朝何を着てよいかわからなかったら「洋服の青山」に行ったらどうかと言いました。そして、良く知ってる店員さんを紹介するから5種類の仕事に着て行く服をコーディネートしてもらえばいいと助言しました。Aさんは、本当に青山に行き、5種類のコーディネートしてもらった服を買いました。デパートと違って安くそろえられます。その店員さんは、私が教師をしていた時の教え子です。とてもセンスが良い感じのいいお嬢さんです。この人ならきっといいものをそろえてくれると思いついたのでした。優しく好みを聞きながら、安価で良いものをそろえてくれたみたいでした。教師経験が生きました。Aさんは、自分のクローゼットに月曜日から金曜日までの5着をかけました。そして、曜日ごとにその5着を着続きました。私はこれを「私服の制服化」と言っています。それでいいのです。周りの人はそんなことに気づきません。Aさんは、女性社員から「最近おしゃれですね」と言われたと嬉しそうに報告してくれました。
昼ごはんも簡単です。1週間単位のルーティンにしてしまえばいいのです。月曜日は「ラーメンと餃子」、火曜日は「うどん定食」、水曜日は「かつ丼」、木曜日は「牛丼」、金曜日は「鯖みそ定食」。食べるものの固定化、すなわち「昼食の給食化」です。 万事、この要領で行えばいいのです。
ASD性向のある人の中に「生活習慣」という概念が形成されにくい人がいます。こういうタイプの人は日常生活の数多くの次から次へとくる「決断」に対応できずストレスを抱えてしまうということがあるのです。「生活習慣」ではなく「生活のルーティン化」を図れば解決します。
実はAさんのようなASD性向の人だけでなく多くの人が知らず知らずのうちにストレスが溜まっていっているというのが現状ではないでしょうか。ストレスの一つの原因がこの「知らず知らずのうちに日々に流されている感じ」からくるのではないでしょうか。「知らず知らずのうちに流されない」ようにする対応で最も簡単にできるのが「金曜日にはカレーを食べる」です。
海上自衛隊が「曜日感覚を失わないために」やっているのですが、まさに「曜日感覚」を取り戻すことは「知らず知らずに時の流れに身を任してしまう感じ」から「その時その時を確かに生きているという感覚」を取り戻すことに通じるのではないでしょうか。 私は「その時その時を確かに生きているという感覚」を「生存感覚」と名付けることにします。
金曜日にカレーを食べようと思えば、カレー屋さんがやっている間に夕食を食べないといけません。自分で作るにしても夕食の時間に間に合うように買い物をしたりご飯を炊いたりしないといけません。すると、必然的に生活にリズムが生まれてくるのです。週末の金曜日なら比較的余裕があるかもしれません。だから、「金曜日のカレー」がいいのです。「火曜日のカレー」ではだめなのです。長続きしません。
結婚されたり、親元などで暮らしていたりされている方は奥さまやお母様、ひょっとしたら彼女様に作ってもらおうと考えていませんか?
それではだめなのです。生活にリズムを作りたいのです。ぜひ、あなた(旦那様)が作ってください。そして、週に一回、金曜日は奥様、お母様、彼女様にごちそうしてください。おいしくなくたってかまいません。最もカレーというのは魔法の料理。ハウスバーモンドカレーのルーを使えばまあまあにできると思います。
幸せホルモンには「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」の3つがあります。「セロトニン」は、心のバランスを整える作用があるホルモンです。セロトニンが分泌されると、他の神経伝達物質が暴走するのを抑制してくれます。つまり、平常心を保ちやすくなるわけです。また、睡眠を促す「メラトニン」というホルモンの原料にもなるので、セロトニンが分泌されると夜もしっかりと眠れるようになるようです。
「ドーパミン」は、うれしいことが起こると脳内で分泌されるホルモンです。分泌されると物事に対する意欲が湧くとされています。ドーパミンは、小さな目標を達成することで分泌されるといわれています。
「オキシトシン」は、セロトニンと同様に心を落ち着かせる効果があるとされています。セロトニンとの違いは、親しい人とのハグなどボディタッチで分泌される特徴がある点です。
幸せホルモンは意識して分泌を促すことができるものです。 金曜日はカレーを作り、好きな女と食べれば必ず分泌するはずです。 コロナ禍の今こそ、幸せホルモンを分泌させて不安・ストレスを撃退したいものです。そして、免疫力をアップさせれば、コロナなんかに負けないと思います。
好きな女がいないあなたは、好きな男でも、好きな猫でも、好きな犬でも。大好きな聖子ちゃん(松田聖子のこと、著者は高校、大学時代にファンクラブに入っていた)の写真を貼って。
はやく、金曜日、来ないかなあああああ!
私が大学を卒業してすぐに教師となって教壇に立ってから30年が過ぎ、発達障害や特別支援教育について講演をするようになって、10年以上が経ちました。特別支援教育とは、従来知的な遅れや目が不自由な子供たちなどを対象にしてきた障害児教育に加えて、「知的発達に遅れがないものの、学習や行動、社会生活面で困難を抱えている児童生徒」にもきちんと対応していこうと言う教育です。
これは、従来の障害児教育で論議されていた内容をはるかに超えて、発達障害児はもとより発達障害と診断されなくても認知機能に凹凸のある子供の教育についても対象としており、さらに子供だけでなく我々大人も含めたコミュニケーションや感情のコントロールといった、人間が社会で生きていくうえにおいてもっとも重要であり、基礎的な内容を徹底して論議しているからであるととらえています。
そのためには、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズを把握して適切な教育的支援を行う必要があります。ここで、単に教育とせず、教育的支援としているのは、障害のある児童生徒については、教育機関が教育を行う際に、教育機関のみならず、福祉、医療、労働などのさまざまな関係機関との連携・協力が必要だからです。また、私への依頼例からもわかるように、現在、小・中学校さらに高等学校において通常の学級に在籍するLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、知的に遅れのない自閉症(高機能自閉症・アスペルガー障害)などの児童生徒に対する指導及び支援は、喫緊の課題となっており、これら児童生徒への支援の方法や指導原理や全ての幼児・児童生徒への指導は、私達大人を含めて全ての人間が学び、関わり合うための基礎といえるコミュニケーション力を考える上で必須の知識であることを色々な場で訴えています。
今までたくさんの子供たちや親、そして同僚の先生方と貴重な出会いをしてきました。また、指導主事として教育行政の立場からもたくさんの校長先生方と学校経営の話をしたり、一般市民の方からのクレームにも対応したりと、色々な視点で学校や社会を見つめてきたつもりです。ここ数年は毎年200回近くの公演を行い、発達障害や特別支援教育について沢山の方々にお話をしてきました。そして、満を持して2014年3月に広島市立特別支援学校を退任し、2014年4月に竹内発達支援コーポレーションを設立致しました。
今後は、講演、教育相談、発達障害者の就労支援、学校・施設・企業へのコンサルテーション、帰国子女支援、発達障害のセミナーなどを行っていく所存です。
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4歳男児の母からのメール 「4歳になる息子とのことで悩んでいます。近所の公園に連れていくと滑り台、ブランコ、ジャングルジム、・・・。ありとあらゆる遊具を目...続きを読む
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「不登校」の子どもの中に親御さんと病院を受診して「起立性調節障害」の診断を受けた方が少なからずいます。漢方薬などを処方されるような治療を受けている例が多くありま...続きを読む