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この報道を聞いてジストってなに?と思われた方も多くおられると思います。今回はこのジストについてお話したいと思います。
英語でGISTと表記してジストと読みます。消化管間質腫瘍を示す英語Gastrointestinal Stromal Tumorの略称です。胃がんや大腸がんは、消化管の内側をおおう粘膜から発生しますが、GISTは粘膜の下にある筋肉層の細胞から発生する「肉腫」の一種です。
「カハール介在細胞」という筋肉を伸び縮みさせる働きを持っている細胞内の「c-kit」という遺伝子の突然変異が原因で、異常なKITたんぱくが作られます。この異常なKITたんぱくは無秩序に細胞を増殖し、腫瘍を形成します。この突然変異がなぜ起こるのかはわかっていません。
GISTのできる場所は、胃が50~70%と最も多く、小腸で20~ 30%、大腸で約10%の頻度です。食道のGISTは稀と言われています。
胃や大腸のGISTは、小さく無症状のうちに内視鏡検査や消化管造影検査で発見されることも珍しくありません。一方、小腸のGISTは発見・診断が困難で、最も有用な方法はCTですが、自覚症状が現れてから、あるいは触って分かるくらい大きくなってから見つかる人も多いと言われています。
最終的な診断は組織採取を行い診断します。しかし、胃がんや大腸がんなどと異なり、GISTは筋肉の層から発生するため腫瘍が表面に顔を出さず、表面の一部を採取する生検での確定診断は困難な場合がほとんどです。吸引細胞診、穿刺組織診という特殊な方法により病理診断を行う場合もありますが、手術で切除したあとに確定診断がつくことも少なくありません。
術前に吸引細胞診、穿刺組織診などでGISTと診断されれば、大きさにかかわらず手術がすすめられます。また、悪性所見(潰瘍形成、辺縁不整、急速増大)があれば手術が考慮されます。それ以外の場合は腫瘍の大きさで治療方針は決まっています。腫瘍径が2 cm以下の場合は経過観察、2〜5 cmの場合は、症状に応じて手術を適応し、腫瘍径が5cm以上の場合は手術を行います。また切除不能な場合は薬物療法(イマチニブ:商品名グリベック)が考慮されます。
検診が普及している日本では、内視鏡検査などで2cm以下のGISTが疑われる病変はしばしば認められます。こういった病変に対しては、今後大きくならないか、悪性所見が出現しないか、年に1~2回の注意深い経過観察が必要です。
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