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年齢別・子供の着替えがスムーズにできるコツ【先輩ママの体験談】

2021/05/31

小さなお子さんを育てているママ・パパのなかには、毎日のお子さんの着替えで「時間がかかって大変!」という人もいるのではないでしょうか。

忙しい朝の登園前や、約束の時間が近付いているのに、お出かけ前にお子さんがぐずったり遊びに夢中でなかなか着替えようとしなかったりすると焦ってしまいますよね。

また「そろそろ1人で着替えられるようになってほしいけど、いつまで親が手伝うべきなの?」というのも気になると思います。

そこで今回は、先輩ママたちに聞いたスムーズに子供の着替えができるためのちょっとしたコツや声がけなどを、それぞれの年齢での子供の発達もふまえて紹介します。

0~1歳の赤ちゃんのスムーズなお着替えのコツ

0~1歳の赤ちゃんは、もちろん1人で着替えることはできませんが、生後7~8か月ごろの赤ちゃんでも、服を脱がせようとすると予測してバンザイするなど、着替えの意味や動作を理解しているようすが見られます。

1歳を過ぎると、なかにはゴムのズボンをひとりではける子や、スナップボタンをとめられる子も出てきます。とくに保育園に通っていると、年上の子をまねてできるようになることも。

でも、まだまだ1人でできなくて当たり前。しつけや自立は考えず、やさしく着替えさせてあげれば十分です。

この年代の赤ちゃん向けに、先輩ママのお着替えのヒントも紹介しますね。

Uさん・10か月児のママ

「おなかの出ないボディスーツは見た目もかわいくて好きなのですが、じっとしていない子に着せようとするとちょっと手間取りますよね。赤ちゃんとママが同じ方向を向いて足の間に座らせ、輪っか状に縮めた服をスポッとかぶせると比較的スムーズでしたよ」

Rさん・1歳児のママ

「ハイハイするようになると、ちょっと手を離すとすぐ逃げてしまうので、上下に分かれていて時間がかからない服の組み合わせが中心でした。急ぐときは、隠しておいたちょっと目新しいおもちゃを持たせて、気を取られているうちにささっと着替えさせてました!」

2~3歳の幼児のお着替えを楽しく進めるには

2歳を過ぎると、服を脱ぐだけなら1人でできる子も増えてきます。

じょうずに脱げたことをほめてあげたり、脱いだ服をたたむことも教えてあげられるといいですね。

しかし、まだ指先を細かく使う作業は難しい子もたくさんいます。1人で着るなら、ボタンやファスナーなどのついたものではなく、シンプルな服を渡してあげましょう。

さらにこの時期から始まる、いわゆる「イヤイヤ期」も重なって、時間がないからと大人が着替えさせようとすると嫌がったり、ママやパパの選んだ服を「イヤ!」と拒否することも。

先輩ママからは、

Yさん・3歳児のママ

「服そのものじゃなく、親からこれを着なさいと言われること自体がイヤなんだなと気づき、毎回、2種類用意してどっちがいい?と子供に選ばせていました。おかげで、柄×柄でとんでもない組み合わせになることもありましたが…(笑)。この時期は無地の服を多めに揃えたほうがいいかもしれませんね」

Oさん・2歳児のママ

「袖を通すときは、私の手をキツネやカエルなどに見立て、袖口から、こんにちは~!○○ちゃんとお手々をつなぎたいなぁ、などど呼びかけ、遊びながら着替えさせると喜んでいました」

などのアドバイスが届いています。

そろそろ1人でできる…?4~6歳児のお着替え

保育園に通っているお子さんは、4歳頃になると、かなり1人で着替えられることも増えてきます。

幼稚園の場合も「入園までに1人で着替えられるようになっておきましょう」といった説明があることも多いですね。

手先や身体の発達からいうと1人でもじゅうぶん着替えはできますが、次のような体験談もあり、まだまだいろいろな工夫が必要な年頃だということが分かります。

Aさん・5歳児のママ

「上の子は4歳の時点でほとんど着替えは1人でできていたのですが、下の子が生まれたあと、靴下が履けなかったり、ちょっとボタンが留められないだけで泣いたりするようになりました。保育士さんに相談したら、赤ちゃん返りね~と。今だけだと思って、突き放さずに手伝っていたら、1か月もしないうちにまた1人でできるようになりましたよ」

Fさん・5歳児のママ

「スイミングに通い出したのですが、出かける時間が近付いても遊びに夢中で着替えたがらないので困りました。そんな時は、お気に入りのキャラクターのぬいぐるみを使い、水泳パンツを早くはくのはどっちか競争しよう、よーいドン!などというとけっこう効果がありましたね」

おわりに

小学校入学までには、ほとんどのお子さんは1人で着替えられるようになります。

忙しい毎日、「早く1人で着替えられるようになってほしいなあ…」と思ってしまいますが、子供の発達には個人差があるので、焦らず、今回のママたちの体験談のように、楽しく着替えられる工夫をしていけると良いですね。

コラムニスト

認定子育てアドバイザー/育児教育ライター  高谷みえこ 

私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。

娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。

親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。

しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。

まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。

より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。

現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。

かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。

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