妊娠中は、赤ちゃんに会えるのが楽しみな反面、さまざまな体調の変化も起こります。
なかでも多くの妊婦さんが辛い思いをするのが「つわり」で、約80%の妊婦さんがつわりを経験するといわれています。一日じゅう吐き気や倦怠感などで苦しむ日が続くと「いったいいつまで続くの?」と思ってしまいますよね。
そこで今回は、つわりの期間やピーク時期について、調査結果と出産を経験したママの体験談も参考に紹介します。
厚生労働省が企業向けに配布している「母子健康管理ガイドブック」には、つわりの症状が起こりやすい時期として
と記載しています。
妊娠5~6週といえば月経予定日が1~2週間遅れたあたりで、同時につわりの症状が現われるため、多くの人が妊娠に気付くわけですね。
妊娠12週は妊娠4ヶ月にあたります。
ただ、実際につわりの症状がスッキリして活動しやすくなるのは、一般的に「安定期」といわれる妊娠5ヶ月(16週)以降という人も多いよう。赤ちゃん用品メーカー「コンビ」が行ったアンケートでも、つわりが終わった時期は「16~19週」が最多となっています。
そして、つわりのピークは8週~10週あたりという人が最も多いようです。
また出産まで何らかのつわりの症状が続いた人も数%見られ、さらにいったんつわりがおさまったあと妊娠後期になって再び吐き気などの「後期つわり」が起こる人もいます。 前期つわりはホルモンの変化で起こると考えられていますが、後期には大きくなった子宮で胃が圧迫されることや、血流量が増えて心肺に負担がかかり疲れやすくなることなどが原因といわれています。
次に、実際につわりを経験した先輩ママたちに、具体的なつわりの期間やピーク時の様子を教えてもらいました。
「妊娠5週目からつわりが始まり、8週目から12週目までがピークだったと思います。その時期は一部のスポーツドリンクが飲める程度で、貧血気味になったせいか、頭痛やめまいも続いて仕事も週の半分くらいしか出勤できませんでした。その後、だんだんと症状がおさまり、14週頃には軽い吐き気程度に落ち着きました」
「私は6週目から16週目までがつわり期間で、ピークは7週から10週。わりと平均的だと思います。ピーク時には唾液が止まらず、苦く感じて飲み込むこともできないので、しょっちゅう吐き出していて辛かったです」
「第1子のときは15週あたりまで続いたつわりが、第2子は10週でふっと軽くなったんです。うれしいよりも、お腹の子に何かあったのではないかと心配で、検診を早めに繰り上げてもらって無事を確認しました。なので2人目はピークもなかったですね」
など、やはり、妊娠8~10週目あたりがピークだったという人が多数派ですが、中には大きなピークを迎えないままにつわりが終わったという人もいました。
つわりの期間は個人差が大きく、同じ人でも1人目と2人目の妊娠時で違うことも珍しくありません。「つわりがそろそろ終わりそう…」という兆候や目安はあるのでしょうか?こちらも、出産を経験したママたちに聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。
「つわりの間はずっと乳製品がダメだったのですが、14週目に入った頃にふとヨーグルトを食べてみようかな?という気になって。おそるおそる食べたら、吐くこともなく食べられたんです。そこから1日1日と調子がよくなって、10日もしないうちにつわりから開放されました」
「つわりの間は頭痛や眠気、息切れなどが続いていて、通勤時や仕事中にためいきをついてばかりでした。安定期に入ってもなかなか体調が変わらないので辛かったですが、6ヶ月頃からやっと、朝から頭痛も眠気もなく過ごせる日が増えてきて、いつのまにか…という感じで終わりましたよ」
など、最初は小さな変化が起きて、そこから少しずつ調子のいい日が増えていったというパターンが多いようです。
今回、話を聞いたママたちからの共通したアドバイスは、「つわりは大変だけど、いつかは必ず終わるから安心して!」ということでした。
つわりが辛い期間には、できるだけムリせず休むことを基本に「食べられるものを少量ずつとる」「気が紛れるなら軽く動く」「ショウガやレモンなど好みの香りをかぐ」といったセルフケアを取り入れるのもおすすめ。いつまでつわりが続くのかは人それぞれですが、今回の記事も参考に、身体をいたわりつつ乗り切って下さいね。
私が結婚・出産を経験したのは今から20年前の2000年。当時は今のようにインターネットやSNSが発達しておらず、育児書以外での情報源は雑誌くらいという限られたものでした。
娘たちが小さい頃はいわゆる「ワンオペ育児(核家族で平日は母親が1人で家事や育児を担うこと)」で、娘たちには喘息やアレルギーなどの持病もあり、当時は本当に毎日大変でした。
親にとって、妊娠~出産から赤ちゃんのお世話や成長発達・幼児の「イヤイヤ期」やトイレトレーニング・園や学校でのトラブル・ママ友付き合いまで、育児の悩みや苦労はその時々で大変大きなものだと思います。
しかし、せっかく工夫してその時期を乗り越えても、子どもの成長ステージにつれ受験や教育費など次々と新しい課題が現れ、過去の悩みは記憶の隅に追いやられがち。次の世代に伝えていく機会はなかなか得られません。
まさに今、かつての自分のように悩んでいるママ・パパがいたなら、自分の経験と知識から少しでも役に立ちたい…という思いから、お役立ち情報や先輩たちの体験談をもとにした解決のヒントなどを、WEBメディアでライターとして発信するようになりました。
より的確で悩みに寄り添ったアドバイスができるよう、NPO法人日本子育てアドバイザー協会の「認定子育てアドバイザー」資格も取得。発達心理学や医学・行政支援などに関する幅広い知識を身につけています。
現在は、育児教育ライターとして子育て情報やコラムを年間100本以上連載中。
かつての自分のように子育てで悩むママやパパへ、正しい知識に基づき心がふわっと軽くなるようなあたたかみのある記事をお届けしていきたいと思います。
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