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こどもの頭部外傷

2019/03/29

ちょっと目を離した隙にソファから落ちたり、友達とぶつかったり、公園の遊具から転落したりと、子供の頭部外傷は非常に多いのが現状です。

大人が8頭身であるのに対して、乳児は4頭身、3歳児でも5頭身程度と全身に占める頭部の割合が大きいため、特に乳児・小児はバランスを崩して転倒することが多いのです。

気をつけておきたいこと

では、頭部を打撲した時に、どのような症状に気をつけたらよいのでしょか。意識・呼吸状態をチェックすることは当然ですが、まずは外相の有無(傷から出血していないか)を確認してください。小さな傷でも数分押さえて出血が止まらなければ、縫合処置が必要になることもあります。また、タンコブができていれば、直ちに冷やして様子を観察してください。

受傷して1時間以内に嘔吐をくり返したり、呼びかけても反応が鈍くぐったりしていたり、ピクピクとひきつけを起こしたりするようなことがあれば、頭の中で出血(急性硬膜外出血。脳挫傷など)している可能性があります。このような場合は至急医療機関を受診するか、救急要請し頭部検査(CT、MRI)を受けてください。

安静にすることと様子観察を

一度嘔吐しただけでそのあとはケロリとしていたり、打撲部の疼痛や嘔気を訴えるだけで意識がしっかりしている場合は様子観察で問題ないのですが、頭蓋骨に骨折があると稀に数時間たってから出血を起こすことがあるため、少なくとも受傷後24時間は激しい運動は控え、安静にしておくように心がけてください。

コラムニスト|ながお脳神経外科クリニック 院長:長尾 光史

ながお脳神経外科クリニック

診療内容

脳神経外科・脳ドック・MRI検査・認知症検査・頭痛・めまい・しびれ・物忘れ・駅近

所在地・アクセス

〒731-5125 広島市佐伯区五日市駅前1丁目5‐18 グラシアビル3F Tel:082-943-5882
  • JR山陽本線五日市駅より徒歩2分
  • 西広島バイパス皆賀出口(宮島方面からお越しの方は倉重出口)より約5分

院長  長尾 光史 

超高齢化社会を迎えつつある日本において、これからの医療は予防医学がますます重要となってくる中で、脳卒中は3大死因のひとつでもあり、また寝たきりになる原因疾患の第1位です。その再発予防はさることながら、いかに発症を予防していくかが最重要であると考えています。
そこで、高血圧症、高脂血症、糖尿病などのいわゆる生活習慣病を背景とした動脈硬化の予防管理も含め、既存のクリニックにはないMRI機器を導入することにより、早期発見・早期治療に努め脳卒中の予防を中心に地域の皆様の健康維持に微力ながら貢献してまいりたいと思っております。不安を持っておられる方が気楽に受診できる環境を整え、迅速に検査を行い当日結果説明ができる体制をとっておりますので、どうぞお気軽に受診、ご相談ください。

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